輪島から、漆の物語を。
輪島から、漆の物語を。
漆が奏でる色の世界は、美しく進化を遂げています。
昔ながらの赤と黒。そして、その先へ。
私たちが未来へ繋ぎたいのは
縄文時代から続く、人と環境にやさしい漆芸で
場を和ませ、自分もうれしくなるような和の美。
心和む手触り、温もり、増していく艶と光沢。
落ち着いた漆の輝きに輪島の塗りの技を重ね
日々を照らす「うるし珠」をお届けしております。
NEWS
プラネットのような輝きを放つ「惑星」シリーズが誕生しました。特殊加工で光の屈折に磨きをかけた、ひと粒アクセサリーです。ギフトボックスにてお届けいたします。
皇族の方が漆塗りのアクセアリーを身に付けて、輪島漆芸技術研修所を訪問してくださいました。お顔に映えて、とても素敵でした。ありがとうございます。
お取扱店 和ふら
石川県の伝統工芸の展示ブースのデザインを手掛ける竹村さんのドキュメンタリー「展示会は未来をつかむ場」デザイナーが挑む復興支援ブースとは?」に取材協力いたしました。yahoo!ニュースでもご紹介いただきました。とても素敵な内容になっています。
令和6年元日に発生した能登半島地震では、輪島市内の自宅兼工房が地響きとともに激しく揺さぶられ、倒壊した建物から瓦礫をかき分けて裸足で避難所へと向かいました。地球のエネルギーの前に人は何もできない、罪悪感と無力感。まさに地獄そのものでした。そのような中、全国各地から温かいメッセージとご支援をいただき、心温まる皆さまの行為に涙、涙でした。「人」という文字の意味を再認識いたしました。
瓦礫の中に散らばる、漆や道具、作業途中の珠をひとつひとつ拾い集め「先は見えないけど、やるしかない、やり続ける」そう心に決め、いま仮設の建物で事業を再開しております。
輪島の景色は、地震と豪雨という二重災害で一変しました。風の音、山々の色、潮の香り、朝市通りの人の声、規則正しく漆器を研ぐ音が街から消え去り、そのすべての営みが輪島塗を生み、支えてきたのだと気付かされました。どうかこれからも輪島塗の復興にむけてお力添えください。頑張ります。
輪島 升井彩本乾漆 升井克宗
輪島塗の品格をかたちに
仕上がりまでの工程を、各分野の専門家が分業制で行う輪島塗。升井彩本乾漆が担うのは、「呂色(ろいろ)」という艶仕上げの加工です。
—「呂色師」の技
呂色師として、漆の塗膜を炭や砥石で磨きあげ、鏡のような深い艶を引き出すこと。乾漆塗、螺鈿塗、石目塗、銀地塗などの変わり塗を施すことを生業としています。どんなに技術が進んでも、光沢を出す最良の道具は人の手。指や手のひらで磨き上げた艶は、漆の内面から重みと奥深さを感じます。漆は手の加減ひとつで艶を青白くしてしまったり、なくしてしまったりします。だからこそ、塗りものの表面に手を当てて感じ取り、漆に新たな命を吹き込む想いで艶上げを行っています。
―身につけるものだからこそ、天然の漆を
身につける方々の気持ちに寄り添い、癒しの存在を目指して。「うるし珠」には、合成塗料を使わず、漆の木から採取した天然の国産漆のみを使用しています。貴重な自然塗料である漆が持つ本来の艶と輝きを生かすため、ひと珠ひと珠を手塗りで仕上げ、健康と環境を大切に考えながらアクセサリーや念珠の魅力を引き立てています。
技法について
漆には色の幅があり、使う素材によって発色や色味が違ってきます。升井彩本乾漆では、自ら色を調合することで深みのある漆らしい色を目指しております。グレイッシュな淡い色や、従来の漆にない特別色での漆仕上げも承っております。
*漆は褐色になる性質があり、表現が難しい色もございます。詳しくはお問い合せください。
真珠核に輪島塗の技を施し、天然漆を重ねた「うるし珠」は、アメリカ・ミシシッピ川流域の二枚貝を使用しています。真円に整形・研磨した貝殻は固く、漆の吸収が少なく、漆塗りに最適です。仕上げにクリアコーティング加工を施すことで上品な輝きを放ちます。
輪島塗は100以上の工程を経て完成する伝統工芸であり、長時間の手間とコストを要します。木の「うるし珠」は、堅い素材を用いることで下地工程を省き、高いクオリティと堅牢優美さを兼ね備えています。手塗りで仕上げることで、ふっくらと丸みを持たせ、まろやかに仕上げております。
高貴な木材である黒檀を使った輪島塗の片手念珠は、落ち着きと品格を兼ね備え、宗派を問わずお使いいただけます。瞑想や祈りの心に寄り添えるよう、手になじみやすく、心地良い使用感を追求しています。粒はすべて手塗りで仕上げ、親玉に蒔絵を施すことで美しさと希少性を高めています。
塗りの技法を変えることで漆に表情を与えます
上塗漆を重ね塗りし、深い艶と耐久性を与えています。
純銀粉を蒔いて色漆を塗りこみ、研ぎ出しています。
漆でらせん模様を描いて純銀粉を蒔く技法や、金属粉を蒔く、金箔銀箔を貼るなど、さまざまな加飾塗を施しています。
BRAND
ふわり、品格を纏う
木に漆を塗ることから始まった日本の漆文化。
そこから9000年余り。美を創造してきた先人たちの精緻な技で、
使い込むほどに透明感が増し、色が冴える
鏡面のような艶めきが受け継がれてきました。
この美しい自然の塗料をファッションにも活かせないだろうか。
漆のポテンシャルを信じて試行錯誤を繰り返し、
装う漆のアクセサリー「Nuance Gold」「Nuance Pearl」が生まれました。
最高峰の漆塗「呂色」
世界から称賛される石川県・輪島塗の品格。
職人たちがひとつ一つ手をかけて
輪島の漆芸を大切に守り続けています。
漆塗りの最高峰ともいえる輪島塗工程の「呂色」は
鏡のような艶を引き出す漆塗りの技のひとつ。
この呂色加工で仕立てたひと粒の輝きを
時代を越えて愛される普遍的なデザインに込めて。
伝統工芸の技法を用いたアクセサリーを通じて
”漆を使う文化”が
次世代へ繋がることを願っています。
Wajima lacquerware
輪島塗を支える「地の粉」
輪島塗の職人が守り続けているのは先人の知恵や技だけではありません。漆は木の樹液から採取したもの。自然から生まれたものは自然に還ります。大地の恵みを使って人の手で仕上げたものには、つくる責任があります。健康に害をおよぼさないこと、環境を壊さないこと—。そのふたつを私たちは何よりも大切にしています。
輪島塗の堅牢な漆芸は、能登半島で採れる珪藻土を焼いて精製した「地の粉」を土台としています。この下地の粉を上塗漆に練り込んでみたところ、これまでにないグレイッシュなカラーが生まれました。
Photoby 加茂谷慎治
手塗りならではのやさしい色合いに、ほのかな輝きをまとわせた「Nuance」シリーズは、升井彩本乾漆の真骨頂となり、能登の自然の恵みと伝統工芸をかけ合わせた新ブランドとなりました。貝殻を原料にした真珠核に、能登の土のパワーと色漆を重ねた、温もりあるやさしい肌心地を感じてみてください。
Nuance Gold
ひと粒で品よく華やぐ
漆は時とともに深みを増していく、呼吸しながら輝き続ける伝統工芸です。自然と調和するほのかな煌めきが、彩り豊かな人生のアクセントとしてお守りのような存在になりますように。
フォーマルにふさわしい輝き
漆塗りのピアスは時とともに色が冴え、趣が増していきます。自然の塗料だからこそかなう、そのゆっくりとした色の移り変わりを「日本の美しい四季の余韻」として表現しました。 フォーマルな場でも、堂々と。それでいて控えめに。オフィスカジュアルにもさりげなく華を添えます。
「Nuance Gold」ピアス 8㎜珠 重さ:約2g
金具:サージカルステンレス(ニッケルフリーメッキ処理)
6色を展開(左上から)
やわらかな繭玉のような「きぬ」
はかなくも優美な「さくら」
山の草木の葉がゆらぐ「わかな」
あたらしい芽吹きを感じる「しんめ」
風のなかでやさしくそよぐ「ふじ」
曇り空から光がさす能登の「そら」
取扱いについて
●直射日光の当たる場所や湿度の高い場所を避けて保管ください。
●極度に汗をかいた場合などは、柔らかい布をぬるま湯で濡らし軽くふき取ってください。
漆のかぶれについて
漆の木は敵から身を守るためにウルシオール(かぶれる成分)を出します。この成分を工房内の適切な温度・湿度の下で乾燥させることで保護剤へと変えています。完全に硬化した後の漆ではかぶれることはありません。さらに、直接肌に触れる部分にはクリアコーティングを施すことで、漆のかぶれに対応しております。※過度のアレルギー体質の方は反応を起こす場合がございます。
取扱店
各店で取扱商品が異なります。詳しくは店舗様へお問い合せください。
<実店舗>
Gallery & Shop 金澤美藏 石川県金沢市東山1丁目13−7 WEB
長町武家屋敷 龍正 石川県 金沢市長町1丁目3−9 WEB
MIHON-ICH KANAZAWA 石川県金沢市堀川新町3-1 金沢フォーラス1F Instagram
<オンラインショップ>
WaFuRa 和ふら https://www.wafura.co.jp/
ZUTTO https://www.zutto.co.jp/
升井彩本乾漆
升井彩本乾漆は輪島塗の最終工程である艶上げ加工を担う呂色師・升井克宗が夫婦で営む自宅工房です。機械技術が進んでも美しい光沢を作り出すのはやはり人の手。指や手のひらを使い、丁寧に光沢を引き出しています。石川県立輪島漆芸技術研修所で身に付けた学びと、先代から受け継いだ技術、呂色師としての経験を活かし、漆の可能性に挑み続けています。
Photoby 加茂谷慎治
ご質問については以下よりお問い合わせください
〒928-0008 石川県輪島市マリンタウン4番89メゾネット宮建D棟7号室
工房/ 輪島工房長屋にぎわい工房 北A-2 〒928-0001 石川県輪島市河井町4-66-1
Email: roiroyasan0419@gmail.com
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